事例紹介

Case Study

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わかりやすさと信憑性を実感する「起業の科学メソッド」で、東京から世界に誇るリーディングカンパニーを!

ASAC(青山スタートアップアクセラレーションセンター)

https://acceleration.tokyo.jp/


青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)とは

青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC、以下、敬称略)は、創業予定者や創業間もないスタートアップ企業をアクセラレートすることにフォーカスしたインキュベーション施設です。コワーキングスペース、イベントスペース、先輩起業家等のオフィス及び宿泊施設から構成されており、アクセラレーションプログラム受講者が事業の成長に集中できる環境を提供しています。運営は、東京都からの委託を受け、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社様が行っています。


デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 会田様





ITからNPO法人まで多岐にわたる企業を支援できるスキーム、「起業の科学」メソッド


ユニコーンファームのワークショップを導入された経緯をお聞かせいただけますか?

ASACでは、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社(以下、「DTVS」)のコンサルタントが、週1回のメンタリングとして、起業家とディスカッションを行い、その中で5ヶ月後のゴールに向けて取り組むことについて整理しています。

5年ほど前、田所さんの「Startup Science」のスライドを見て、私からコンタクトを取らせていただきました。それまでスタートアップ支援に関する記事や書籍を目にする機会は多々ありましたが、コンテンツとして一つにまとまっているものがほとんどありませんでした。「Startup Science」で田所さんが体系化された何千枚という資料を見て、初めて分かりやすさと信憑性を実感しました。そこでユニコーンファームさんに、ご自身の起業や投資の経験に基づき、各起業家に対するフィードバックをお願いすることにしました。

ASACは計15個のコンテンツを運営しており、そのうち2つをユニコーンファームさんに担当していただいています。1つが「リーンキャンバス」、もう1つが「カスタマージャーニー&プレサマリーシート」です。これらのコンテンツについては、初期段階でアウトプットを行っていますが、少し期間を置き、再度アウトプットが必要となったときに、知見の多いユニコーンファームさんはまさに最適です。

以前、銀行に勤めていた頃、私は融資を行う側にいて、ファイナンスの大切さは理解しているものの、ファイナンスだけでは事業は完結しないことを実感しました。その後、MBAを取得し、起業を体系的に理解しようと努めましたが、残念ながら私自身には起業経験がなかったのです。それに対し、ユニコーンファームさんは海外での事業経験もおありですし、失敗の経験もVCの経験もお持ちなので、フィードバックをしていただくのに最適だと思います。



ASACでは、どのような企業の事業アクセラレートをされているのですか?

ASACで採択する企業10社の業態・業種は、ヘルスケア、IT、NPO法人など多岐にわたります。

我々は、各インダストリーの第一線でプレイヤーとして活躍されている外部メンターがいる一方、ASACとして特定の分野で高い専門性を持つ講師・メンター陣に現場の「生の情報」をヒアリングするということもしています。

やはり全てのインダストリー・ファンクションを網羅するのは難しいので、課題を整理した上で、専門性が高い分野の知見が必要な場合は外部に相談しています。

ASACが支援する企業は、採択時は個人事業主であることがほとんどです。株式会社という形態がNPO法人になったケースもあります。NPO法人だから世の中に対するインパクトが小さいかというと、決してそうではありません。各企業、各個人が何を成し遂げたいのかに基づき、ベストな形態は何かという点も含めて相談しながら支援をしています。

また、我々は当初から「社会性」をとても大事にしています。例えば、ユーザーの課金で売上拡大を目指すゲームアプリ製作企業などは採択していません。社会課題の解決につながるアプローチをする起業家、社会性は高いがしっかりと事業化できていない企業を採択して支援しています。



メンタリングでのフィードバックこそ、ワークショップ最大の価値


ユニコーンファームのワークショップ導入によって変化はありましたか?

ASACでは、メンタリングに最も力を入れています。毎週1時間程度、5カ月間にわたり起業家とアクセラレーターでディスカッションをしています。メンタリングでは、課題の整理、リサーチや評価方法の検討を行いますが、外部の目が入る機会がないという課題がありました。

ユニコーンファーム さんは、アクセラレーターや起業家にはない視点を与えてくださり、かつそれに対する具体的な解決策や、ご経験に基づくノウハウも提示してくださいます。毎期、採択企業が決まったら新しい期が始まる前にご連絡させていただくくらい、ユニコーンファーム さんのセッションを大事にしています。


プログラムの参加企業の反響はいかがですか?

非常に良好です。特に「リーンキャンバス」は人気が高く、ペルソナやカスタマージャーニーという1つの枠組みの中で考えるべき論点を、過去の事例や経験をふまえてフィードバックしていただくことで、スタートアップ企業が気づきを得られるというメリットがとても大きいと思います。

実際に、フィードバックからは、起業家の方々だけではなく、私自身も毎回学ばせていただいています。起業家が変われば業界も変わりますし、起業家の思いも違い、近いことをやっているようで目指しているものは全く違うサービスだったということもあります。新しいインダストリーを理解し、その企業がやりたいと思っていることを理解しながら一緒に考えていきますが、毎回、総合格闘技をやっているような感覚です。ある事象について、「田所さんはこういう観点で考えるんだな」というところもあわせて、とても参考にさせていただいています。




ASACが目指す「これから」

今後、ユニコーンファームに期待されることはありますか?

ASACで支援するシード期のスタートアップ支援について、引き続きご指導いただきたいと思っています。一緒になって継続的に起業家を支援できたらいいと思います。


最後に、ASAC様の今後の展望をお聞かせいただけますか?

東京都は、スタートアップのエコシステムが集積する一方、起業家の数が少ないという課題を抱えていると感じています。以前に比べると、VCやCVCの出資額は何倍にもなり、資金は大幅に増えていると思うのですが、資金量に対して起業家の数がまだまだ少ないのが現状です。ASACは東京都の主催のシード期に特化したプログラムなので、このプログラムを活用して、立ち上げで苦労している企業や1人で試行錯誤している起業家に対して、「道筋」のようなものを作ることが大事だと考えています。

ASACのプログラム期間は5ケ月間ですが、たった5ケ月で事業を成功させることはかなり難しいと思うので、この期間に何をすべきか、例えばユーザーに対してニーズの検証を行い、実際に商品やサービスを購入してくれるユーザーがいるのかどうかが分かるような道筋をつくっていけるプログラムでありたいと思います。

我々、ASACのビジョンには、東京から世界を目指し、そして世界を越えてグローバルに活躍してほしいというメッセージだけではなく、特定のユーザーやお客さまが抱える課題に対する新しいソリューションを提供し、解決に導けるようなプログラムをつくっていきたいという思いが込められています。そのためには新しいソリューションを生み出せるような企業を我々が発掘することも大事です。そういったことが実績として積みあがっていき、もっともっと多くの企業がチャレンジするようになったらうれしいです。

実際に、ASACの枠組みをベースに、神奈川でプログラムを企画したり、大阪ではOSACというプログラムで運営しています。実は海外でも、ASACのスキームやシステム構築が評価され、アフリカで現地のアクセラレーターを育成しつつ、現地のスタートアップとASACに類似したスキームで企業を支援しています。アフリカの事例はJICAさんとの協働の取組みですが、このように日本にとどまらず世界各国に横展開していけると思っています。