ユニコーンファームの提供するオンラインサロン『スタラボ!』。その具体的な動画コンテンツの内容について、参加メンバーの生の声をお届けします。
側島製罐株式会社六代目(予定) 石川貴也さん
大学を卒業後、日本政策金融公庫に約10年間勤務したのち、「家業を継ぐ」と一念発起。2020年4月、父親が経営する会社へと入社します。
115年続く歴史ある会社でありながら経営理念がなく、置き去りにされた課題は山積み。これらの解決が必要と感じた石川さんは、組織改革へ本格的に踏み込みました。
「アトツギ」の石川さんは、
「学習動画コンテンツが300本以上あるオンラインサロン『スタラボ!』での学びは、経営者としての大きな資産になっている」
と話します。
具体的にどのような活用をしているのか、お話を伺いました。
前例踏襲型の事業を改革したい。「アトツギ」の石川さんが得た学びとは?
━━『スタラボ!』はスタートアップ向けの内容です。アトツギの石川さんはどのように活用していますか?
ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)の重要性を、これほど科学的に網羅しているコンテンツを僕は初めて見たので、すごく勉強になりました。
MVV本来の役割を知らなかったので、その重要性を知ることに価値を感じました。看板だけ掲げても意味はなく、組織の人間全員が同じ方向に進むことが大切だとわかったことは大きいですね。
新規プロジェクトを立ち上げる際に、多くの意見やアイデア、方向性について議論がなされますが、MVVが従業員みんなに浸透している会社だからこそ一体感が生まれるのだと確信しました。
━━その他のコンテンツで活用しているものはありますか?
マーケティングやCS(カスタマーサクセス)、セールスの動画はよく観ています。
私たちはいわゆる下請け会社なので、今までは「お客様に頼まれたものを作る」という御用聞きの側面が大きいものでした。しかしこれからは、缶を使った新しい価値を生みだし、お客様に提案ができる会社に育てていきたいと考えています。
その視点で考えると、スタートアップ向けの知識は、価値創造という意味で非常に学びが多いです。
また、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)の重要性を学べたことで、指針がはっきりし、商品作りにも迷いがなくなりましたね。
━━そもそも、スタートアップではない石川さんが入会しようと思った背景は何でしょうか?
弊社は創業115年と歴史のある会社ですが、経営理念が存在しませんでした。また、長年下請けで要求されたものを真摯に作り続けていれば儲かっていたこともあり、前例踏襲の文化が深く根付いていました。
僕は金融業界の出身で、商品開発やマーケティング、組織開発に関する専門知識もなく、まったく畑違いの分野から製造業に入りました。至極当然ではありますが、自分が旗振りをして業務改善を進めているだけでは、社員はやらされ仕事の域を出ず、自律自走する組織にはほど遠い状態でした。
何をやるにしても経営理念がないため軸がなく、取り組みが全てその場しのぎの「パッチワーク化」してしまっていることに違和感を覚え、このままでは代々続いてきた会社を潰してしまうのではと危機感を抱くようになったんです。
ちょうどその頃にユニコーンファームの存在を知り、動画アーカイブのコンテンツに大変魅力を感じ、『スタラボ!』へ入会を即決しました。
この出会いがなければ、僕はミッションをしっかりと定めることの大切さや、組織が同じ方向に進むことの大切さを知らないまま組織改革を続けていたと思います。
目の前の業務に追われ、経営者の視点を失っていないか?自身を問い直すキッカケに
━━石川さんが入社した頃、具体的にどのような課題がありましたか?
弊社は長年下請けのみでやってきた会社であるため、社内は当時、ユーザー目線でプロダクトを設計する発想自体に馴染みがない会社でした。過去にはプロダクトアウトで金型を作り、先行投資してしまうこともしばしばありました。
最近では社内研修の甲斐もあり、商品開発は「自分たちが作りたいもの」ではなく、市場を見て開発する「マーケット・イン」が大切だと浸透しつつあります。
『スタラボ!』の参加費として、僕が払っているのは月々2,000円だけ。それに対してこれだけの成果、特にマーケット・インの意識が芽生えてきたことは、非常に大きな成果だと考えています。
━━スタートアップ向けの内容なので、活用しにくいコンテンツもあったのではないでしょうか?
それはまったくなかったですね。
組織開発の知識がなかった僕は、どこから何を学ぶべきかわからず迷っている状態でした。それを動画で学べたのは、スタートアップではないアトツギの僕にとって、多くの価値がありました。
日々の業務に追われていると、無意識のうちに視野が狭くなり、既存社員の意見に合わせてしまうことがあります。
その結果、会社としてどうあるべきなのか、本来何をするべきなのかを見失うこともあったので、『スタラボ!』での学びは、発想の切り替えや、考え方のヒントをいただけたという意味で、非常に役立っています。
唯一スタートアップと違うと感じるのは、「中小企業はその歴史や既存社員が最大のリソースの一つである」という部分です。
スタートアップであれば、旗を掲げ、目標に向かって仲間を外部から巻き込んで進む印象です。しかし中小企業の改革は、それだけでは不十分と感じています。
中小企業には、既に創業から現在に至るまでの歴史と、それを築いてきた人がいる。それを置き去りにしてしまっては、いくら立派なビジョンや能力があっても組織は機能しないと思っています。彼らがどうすればもっとやりがいを持って働けるか、幸せになれるのか。それを念頭に置き、ポテンシャルの最大化を目指すことは必要不可欠だと感じています。
『スタラボ!』での学びを活かし、新たな挑戦へ
━━今後の展望をお聞かせください。
一番の目標は、現在進行中のMVV策定プロジェクトを通じて、創業以来初の経営理念を作りあげることです。最終的には冊子等にまとめ、従業員に読んでもらえる形にし、これからの経営の軸にしようと考えています。
具体的には、就労規則や賃金改定などにも取り組む予定ですが、それもMVVがあればこそ。弊社のミッションやビジョンを従業員全員が理解し、同じ方向に進むことの大切さを浸透させることが最も重要だと感じています。
また、同時進行で確かな基盤のもとに、事業領域の拡大にも挑戦したいと思っています。どのような事業にするかは現時点で模索中ですが、例えばBtoCの領域で、缶を使った今までにない価値を創造していくようなことを考えていきたいです。
━━最後に、読者や入会を考えている方へメッセージをお願いします
組織改革を本気でしたいと考えている方には、自信を持ってお勧めします。
『スタラボ!』で得られる学習効果は、スタートアップではない、二代目や三代目のアトツギ社長にとっても、必ず役立つ内容です。
しかも月額2,000円という参加費は破格です。
缶を使ってどのような価値を創造していくか、より良い社会を作っていくためにはどうしたらよいか。僕自身『スタラボ!』での学びを武器に、弊社のミッション、ビジョンの実現に向け、これからも挑戦を続けていきます。